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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生76巻7号

2012年07月発行

文献概要

特集 在宅医療・地域包括ケア

生活困窮者等の地域包括ケアの実践

著者: 山下眞実子1

所属機関: 1特定非営利活動法人訪問看護ステーションコスモス

ページ範囲:P.533 - P.536

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はじめに

 東京・山谷地域は,日本の三大寄場(日雇い労働者が多く集まる場所)の一つとして発展した.かつて山谷は多くの労働者がその日の仕事を求め,活気を見せていたが,現在では日雇いの仕事はほとんどなく,その日暮らしの労働者はホームレス生活を余儀なくされることもある.過酷な生活の中,労働者は高齢化し,病気を持つ人たちが多くなった.そして,山谷地域は現在日本が持つ「単身,高齢,貧困,病気」といった多くの問題を先取りした地域にもなっている.

 訪問看護ステーションコスモスは2000年に山谷地域で設立され,現在まで活動を続けている.

 本稿では,訪問看護ステーションコスモスのこれまでの歩みと,現在行われている山谷地域包括ケアを紹介する.

参考文献

1) 財団法人城北労働・福祉センター「事業概要」
2) http:/www.s-cosmos.org/
3) 山下眞実子:路上に生きる「老後」看護師の立場から看る.結城康博・嘉山隆司(編著):高齢者は暮らしていけない 第6章,岩波新書,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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