文献詳細
特集 国際感染症対策の現状と課題
文献概要
被災地で役立った国際協力経験
私自身は,途上国と呼ばれる国々で,住民の健康を守るために予防接種や母子保健活動を行ってきた.20年以上前のインドネシア・北スマトラ州の電気や水道のない村や,パキスタンのアフガン難民キャンプで,予防接種や栄養改善に取り組んできた.そんな経験が,よもや日本で役に立つ日が来るとは,想像もしていなかった.
津波で市庁舎が流された市町村が予防接種を再開するには,費用と時間がかかる大変な作業である.ワクチンや注射器は支援物資として供給してもらうことは可能であるが,電気も安定しない中で,冷蔵保存のワクチンを保管しなければならない.一方,赤ちゃんのいる家庭からは,「定期の予防接種がいつ始まるのか」という問い合わせの電話が市役所に届く.
私自身は,途上国と呼ばれる国々で,住民の健康を守るために予防接種や母子保健活動を行ってきた.20年以上前のインドネシア・北スマトラ州の電気や水道のない村や,パキスタンのアフガン難民キャンプで,予防接種や栄養改善に取り組んできた.そんな経験が,よもや日本で役に立つ日が来るとは,想像もしていなかった.
津波で市庁舎が流された市町村が予防接種を再開するには,費用と時間がかかる大変な作業である.ワクチンや注射器は支援物資として供給してもらうことは可能であるが,電気も安定しない中で,冷蔵保存のワクチンを保管しなければならない.一方,赤ちゃんのいる家庭からは,「定期の予防接種がいつ始まるのか」という問い合わせの電話が市役所に届く.
参考文献
1) 国際協力ガイド2013.国際開発ジャーナル社,2011
2) 中村安秀(編著):国際保健医療のお仕事 第二版.南山堂,2008
3) 中村安秀:青年海外協力隊をめぐって.内海成治・中村安秀(編):国際ボランティア論,pp42-60,ナカニシヤ出版,2011
掲載誌情報