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特別寄稿
被災地での医療支援活動と情報収集網の構築
著者: 浦部大策1 帖佐徹1 岩田欧介2 松葉剛3
所属機関: 1聖マリア病院 2久留米大学小児科 3東京臨海病院
ページ範囲:P.712 - P.716
文献購入ページに移動被災地に起こる被害様態は災害の種類や発生場所によって異なり,被災者を取り巻く医療環境も時間経過と共に変化する.診療支援が現地で常に第一に求められ続けるとは限らない.したがって推測で開始した医療活動は,現地事情が判るに従い,ニーズを踏まえた論理的な活動となるよう活動内容も修正されていくべきである.ところが実際の災害支援の現場では,診療のニーズがどの程度あるかの判断だけで,活動内容の見直しはなされていない.被災地での医療事情を把握できるような情報収集が不十分であり,発災後時間が経っても,現地医療ニーズを客観的に把握できるような状況には至らないからである.
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