icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生76巻9号

2012年09月発行

文献概要

連載 フィールドに出よう!・9

フィールドを楽しむための3つのポイント

著者: 古林安希子1

所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻国際地域保健学教室

ページ範囲:P.735 - P.738

文献購入ページに移動
 多くの読者の皆さんと違い,私は医療従事者としての資格を何も持っていない.修士課程を卒業した今は民間企業に勤務している.一修士学生としてカンボジアでの「フィールドワーク」から得られた体験談をこれから述べたい.

 私の学んだ国際地域保健学教室では,その2年間の課程の間に,単位取得のための講義の受講と同時に,半数ほどの修士学生が修士研究のため途上国に行き,研究テーマに沿った一次データを集める.時間と費用の関係から,ほとんどの場合,現地に滞在できるのは数週間といった短期間である.短期間でのデータ収集というフィールドワークは,青年海外協力隊員のような長期間滞在によるものとは異なる.保健省やヘルスセンター・地域に入って,スタッフとして現地の人と一緒に保健活動を進めたり,立案したりはしない.しかしそれとは違った難しさと醍醐味があるのではないかと感じている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら