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特集 公衆衛生の危機
災害公衆衛生チーム(Disaster Public Health Assistance Team:DPAT)の創設と災害時における保健所の役割
著者: 笹井康典1
所属機関: 1大阪府枚方保健所
ページ範囲:P.36 - P.39
文献購入ページに移動1995年の阪神・淡路大震災以降,地震災害時の医療,公衆衛生対策は,その後の災害の教訓を生かしながら整備されてきた.しかし,東日本大震災は,災害により市町村の行政機能が破壊され,その結果,被災地の情報の収集,伝達機能が機能不全に陥った場合,どのように対応するのかという新たな課題を突き付けた.
本稿では,まず東日本大震災を教訓とした国全体の災害対策の再検討の状況についてレビューするとともに,この新たな課題の解決策を検討し,加えて,災害時における保健所の役割について述べる.
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