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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生77巻1号

2013年01月発行

文献概要

特集 公衆衛生の危機

災害公衆衛生チーム(Disaster Public Health Assistance Team:DPAT)の創設と災害時における保健所の役割

著者: 笹井康典1

所属機関: 1大阪府枚方保健所

ページ範囲:P.36 - P.39

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はじめに

 1995年の阪神・淡路大震災以降,地震災害時の医療,公衆衛生対策は,その後の災害の教訓を生かしながら整備されてきた.しかし,東日本大震災は,災害により市町村の行政機能が破壊され,その結果,被災地の情報の収集,伝達機能が機能不全に陥った場合,どのように対応するのかという新たな課題を突き付けた.

 本稿では,まず東日本大震災を教訓とした国全体の災害対策の再検討の状況についてレビューするとともに,この新たな課題の解決策を検討し,加えて,災害時における保健所の役割について述べる.

参考文献

1) 一般財団法人日本公衆衛生協会:全国の自治体等による東日本大震災被災地への保健医療福祉支援実態調査報告書.平成24年3月
2) 全国衛生部長会:東日本大震災にかかる保健師,医師,管理栄養士等の派遣状況調査.平成23年7月
3) 中央防災会議防災対策推進検討会議:東日本大震災の課題と教訓の総括.平成24年7月
4) 厚生労働省:災害医療等のあり方に関する検討会報告書.平成23年10月
5) 石井正:石巻医療圏における東日本大震災救護活動報告.日本集団災害医学会誌17(1):92-98,2012
6) 内藤万砂文,他:被災地の医療コーディネートシステムをどうするか.日本集団災害医学会誌17(1):125-129,2012
7) 厚生労働省:地域保健対策の推進に関する基本的な指針.平成24年7月31日

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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