文献詳細
特集 公衆衛生の危機
文献概要
アイデンティティクライシスは,辞書によれば「自己同一性の喪失」を意味するが,そもそも若者が「自分は何なのか」「自分にはこの社会で生きていく能力があるのか」という疑問を持つことであるとも解説されている.公衆衛生医のアイデンティティクライシスに置き換えると,「公衆衛生(医)は何なのか」「公衆衛生(医)はこの社会でどんな役に立つのだろうか」といった不安に突き当たる状況であろうか.自らの過去を思い出すと,その不安が湧き上がってきたのは,公衆衛生医師としての実績経験が乏しい時期であったり,思い描いていたものが目の前の業務と大きなギャップを感じる時期だったりした.現在に及んでも,確固たるアイデンティティの上に立っているかというと,軸足がぶれていないか,確認しながらの毎日である.
公衆衛生医師の主な居場所である保健所がどのように変わってきたのか,公衆衛生医師はどんな立ち位置にいるのか,私見を述べる.
公衆衛生医師の主な居場所である保健所がどのように変わってきたのか,公衆衛生医師はどんな立ち位置にいるのか,私見を述べる.
参考文献
1) 特集/保健所はいま.Bull Inst Public Health 40(1), 1991
2) ワムネット(福祉医療機構総合情報サイト) http://www.wam.go.jp/wamappl/bb13gs40.nsf/0/49256fe9001ac4c749256d4f00209a19/$FILE/siryou5.pdf(2011年11月15日アクセス可能)
3) 藤本眞一,他:都道府県立保健所統合組織の組織権限面の実態と今後の方向性.日本公衛誌59(8):544-556, 2012
4) 公衆衛生医師パンフレット http://www.phcd.jp/topics/PH_Dr_pamphlet.pdf(2012年11月11日アクセス可能)
5) MediGate. http://www.medi-gate.jp/contents/sponsor/23/message3.html(2012年11月11日アクセス可能)
6) 日本公衆衛生学会サブページ専門家認定制度 http://www.jsph.jp/subf/(2011年11月14日アクセス可能)
掲載誌情報