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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生77巻1号

2013年01月発行

文献概要

連載 リレー連載・列島ランナー・46

医療法と地方自治体

著者: 加藤昌弘1

所属機関: 1愛知県健康福祉部

ページ範囲:P.75 - P.78

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はじめに

 「衛生行政」という言葉で代表される自治体が行う公衆衛生業務は,その多くが個別法令によって為すべき事柄が規定されており,自治体各々はその規定に則り,現状を鑑みつつ,公衆衛生の推進にあたっている.

 ただし分野ごとに見れば,地域性や自治体の実情が優先され,その推進にあたり多少の柔軟さを持っての対応が容認される分野と,全国一律に水準が確保されることが当たり前とされる分野に大よそ分けられると考えられる.その中で一律が当然とされる分野の代表格は,人の生命に直結する分野,すなわち医療や衛生に関わる分野であり,具体的には,医療の質の確保,食品衛生や感染症への対応などがそれに該当すると思われる.

 そこで,本稿では公衆衛生医師である筆者自身の経験を顧み,医療法に関連して医療の確保という点を中心に,県と保健所の役割について振り返ってみる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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