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運動継続の支援方法としての携帯電話の利用可能性
著者: 岡本希1 中谷敏昭2 松﨑三十鈴3 菊川早苗3 岡野雅洋子3 永原理英3 車谷典男1
所属機関: 1奈良県立医科大学地域健康医学教室 2天理大学体育学部 3奈良県香芝市保健センター
ページ範囲:P.79 - P.83
文献購入ページに移動市町村保健センターが地域住民を対象に行う運動プログラムの形式には,運動指導者と参加者との関係が対面式のものと非対面式のものとがある.前者は,週1,2回の頻度で,運動指導者の直接的な指導のもと,有酸素運動や柔軟運動,レジスタンストレーニングを実践する.後者は,運動適応の可否判断や適切な運動強度などの導入部分の指導後は,参加者個人で運動を継続するというものである.
意欲継続の支援方法として,日記帳形式の記録表に運動内容を記入するという方法がよく使われる.非対面式のプログラムの場合,運動指導者がその記録表を確認する機会が少ないため,参加者が保健センターや運動指導者側から情報や助言を受けることが制限される.参加者が運動の実施状況を入力したり,保健センターからサーバーにアップロードされた情報を確認したりすることが可能な専用サイトがあれば,非対面式であっても,保健センターおよび運動指導者側と参加者間の双方向のやり取りが可能となる.
本研究では,地域住民を対象に,支援方法として携帯電話からアクセス可能な専用サイトを利用した歩行主体の非対面式運動プログラム(以下,携帯電話利用型プログラム)を提供した.目的は,運動プログラムの体力への効果と継続率について,筆者らが以前同地域で実施した,非対面式の運動プログラム(支援方法として日記帳形式の記録表を利用)1)の効果と比較することで,支援方法としての携帯電話の利用可能性を検証することであった.
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