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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生77巻10号

2013年10月発行

文献概要

特集 日常生活とアレルギー

給食での食物アレルギー事故と学校生活での注意点―検証委員会および再発防止委員会での検討

著者: 笹本和広1

所属機関: 1ささもとこどもクリニック

ページ範囲:P.796 - P.800

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はじめに

 小児の食物アレルギーの頻度は増加傾向にあり,保育園や学校でも対応に追われるという声も聞かれる.調布市でも,給食で食物アレルギーの対応をしている児童は平成16(2004)年度47人であったのに,同20(2008)年度は171人,同24(2012)年度は262人と急増している.そのような状況の中,昨年12月に小学校5年生の女児が給食後にアナフィラキシーショックを呈し,死亡するという本当に痛ましい事故が起きてしまった.

 調布市では検証委員会を設置し,事故に至った経緯と背景について協議を重ねてきた.その後再発防止検討委員会で,今後の対応を協議した.本稿では,そこで検討された問題点や今後の対応について述べる.

参考文献

1) 調布市教育委員会教育部指導室(編):調布市立学校児童死亡事故検証結果報告書.調布市教育委員会,2013
2) 日本学校保健会:学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン.2008
3) 調布市教育委員会教育部指導室編:調布市食物アレルギー事故再発防止検討結果報告書.調布市教育委員会,2013
4) 海老澤元宏:保育所(園)・学校における食物アレルギー対応.アレルギー62:540-547,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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