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特集 院内感染対策
―アウトブレイク事例から学ぶ―バンコマイシン耐性腸球菌の院内感染事例
著者: 佐藤厚夫12
所属機関: 1労働者健康福祉機構横浜労災病院小児科 2前・藤沢市民病院こども診療センター小児救急科
ページ範囲:P.902 - P.905
文献購入ページに移動日本の厚生労働省院内感染対策サーベイランス事業(Japan Nosocomial Infections Surveillance;JANIS)の公開情報(2012年年報)1)によれば,日本におけるバンンコマイシン耐性腸球菌(vancomycin-resistant
藤沢市民病院(神奈川県藤沢市)では,2010~2011年にかけて,わが国における過去の報告4,5)を大幅に上回る症例数(106名)のVRE院内感染アウトブレイクを経験した.本稿では,個人・チーム・病院のすべての面で未曽有の院内感染事例に直面した時,その対策においてわれわれが何に成功し,何に失敗したかを振り返りたい.なお,詳細については病院ホームページ上の報告書6)を参照していただきたい.
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