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特集 歯科口腔保健を巡る話題
歯科保健の国際比較
著者: 尾崎哲則1
所属機関: 1日本大学歯学部医療人間科学教室
ページ範囲:P.107 - P.110
文献購入ページに移動歯科保健の国際比較というと,多くの場合,口腔の保健状況の比較になる.比較する年代を,乳幼児期の結果が反映される思春期と,成人期の結果が反映される高齢期で評価することが多い.
思春期でよく用いられるのが,12歳児の一人平均う蝕経験歯数[DMFT指数:永久歯でう蝕(むし歯)になったことのある歯の本数:う蝕の治療が終わった歯,う蝕が原因で喪失した歯,う蝕の治療がされていない歯の総和]である.このDMFT指数は,WHO(世界保健機関)によっても使用される代表的な指標である.この時期は,永久歯列が完成する(全ての歯が永久歯になる)時期であり,小児期の口腔保健状況の最終評価とも考えることができる.
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