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連載 講座/健康で持続的な働き甲斐のある労働へ─新しい仕組みをつくろう・12
文献概要
どの国においても,建設産業は最も労働災害発生件数の多い産業となっている.わが国では,1970年代初頭より行政の監視システムが強化され,建設産業の労働災害が減少したが,依然として全労働災害の1/3以上が建設産業で発生している.建設産業における労働災害の減少は,行政の監視システムの強化だけでは達成できない領域に入っていると考えなければならない.安全管理は監視的取組みではなく,労働環境整備,健康管理と一体化し,生産性を向上させるための基盤として,企業経営の根幹として捉えていくことが求められている.
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