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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生77巻3号

2013年03月発行

文献概要

連載 リレー連載・列島ランナー・48

保健所に求められるもの

著者: 福澤陽一郎1

所属機関: 1島根県雲南保健所

ページ範囲:P.253 - P.256

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はじめに

 平成24(2012)年4月から約20年ぶりに保健所で仕事をすることになった私に,列島ランナーの原稿依頼が来るとは思いもしませんでした.

 予防医学に関心を持ち,島根で就職し,保健所,大学の医学部や看護学科と,仕事の場は変わりましたが,終始一貫して興味があったテーマが「脳卒中予防」でした.

 国が脳卒中の3次予防を目指して,脳卒中情報システムは導入されましたが,島根県は1次予防も重要ということで,脳卒中発症調査を実施することにしました.その後,介護保険制度の導入と個人情報の保護という流れを受けて,脳卒中情報システムは本来の機能を発揮することが難しくなっています.この間の歴史的経過を振り返ることは,エビデンスに基づく公衆衛生活動,脳卒中登録事業の意義など重要な内容を含みますが,これについてはまた別の機会に譲りたいと思います.

 本稿では,島根県雲南保健所に赴任が決まった際に,県から所長として大切にして欲しいとお話のあった感染症対策と地域医療のことを中心に報告します.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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