文献詳細
特集 若者の精神保健①
文献概要
はじめに
日本が格差社会,あるいは貧困社会に入ったという認識には,一部に非容認論が根強くあるが,ほぼ定着したと考えてよい.高所得者層と低所得者層間の所得格差が拡大しているというのが前者であり,貧困で苦しむ人の数が増加したというのが後者である.本稿では貧困問題に特化するとともに,その中でも若者の貧困の深刻さを議論する.
日本が格差社会,あるいは貧困社会に入ったという認識には,一部に非容認論が根強くあるが,ほぼ定着したと考えてよい.高所得者層と低所得者層間の所得格差が拡大しているというのが前者であり,貧困で苦しむ人の数が増加したというのが後者である.本稿では貧困問題に特化するとともに,その中でも若者の貧困の深刻さを議論する.
参考文献
1) 太田聰一:若年者就業の経済学.日本経済新聞社,2010
2) 金井郁:働き方による格差―パートタイム労働を中心に.橘木俊詔(編):格差社会第4章.ミネルヴァ書房,2012
3) 金澤誠一:今日の国民生活と貧困問題.川上昌子(編):新版・公的扶助論.光生館,2007
4) 橘木俊詔,他:日本の貧困研究.東京大学出版会,2006
5) 橘木俊詔,他:夫婦格差社会.中公新書,2013
6) 橘木俊詔,他:働くための社会制度.東京大学出版会,2012
掲載誌情報