公衆衛生77巻5号

2013年05月発行

特集 若者の精神保健①

若者と貧困―就労の現状から

著者： 小杉礼子¹

所属機関： ¹労働政策研究・研修機構

ページ範囲：P.365 - P.368

はじめに

　本稿に与えられた課題は，若者の貧困問題について，就業状況に視点を置いてその現状を明らかにすることである．本人の就業状況がもたらす貧困という面と，生家の貧困が子どもの就業に及ぼす影響という2つの面が考えられるが，ここでは主に前者を取り上げる．

参考文献

1) 労働政策研究・研修機構：若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状―平成19年版「就業構造基本調査」の特別集計より．2009

2) 労働政策研究・研修機構：大都市の若者の就業行動と意識の展開―「第3回若者ワークスタイル調査」から．2012

3) 厚生労働省：平成21年若年者雇用実態調査2010

4) 内閣府：若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)報告書．2010

5) 社会経済生産性本部：ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書(厚生労働省委託)．2007