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特集 血液事業のトピックス―身近な献血からiPS細胞の活用まで
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ページ範囲:P.607 - P.607
文献購入ページに移動売血から献血制度への舵きりの理由となった輸血後肝炎は,その後に肝がんの主要原因と位置づけられ,今でも公衆衛生上の大きな課題となっています.ウイルス性肝炎以外にも,HIV感染や牛海綿状脳症(BSE)などとの関連で血液事業の安全性の確保が求められ,献血時の問診の見直しや検査体制の整備が図られました.その結果,わが国で供給される血液製剤は世界的に最も安全なものとなっています.さらに最近は,献血に依存しない方法として,iPS細胞を活用した血液製剤(iPS細胞由来血小板など)の開発と臨床応用に期待が寄せられています.
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