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特集 血液事業のトピックス―身近な献血からiPS細胞の活用まで
献血推進のための効果的な広報戦略
著者: 田中純子1 秋田智之1
所属機関: 1広島大学大学院・医歯薬保健学研究院 疫学・疾病制御学
ページ範囲:P.612 - P.618
文献購入ページに移動血液事業は医療水準を維持するための重要な課題であり,献血者の確保は不可欠な事案である.近年,少子高齢化による献血可能年齢人口の減少や新興感染症などの台頭による献血制限,検査目的の献血を防ぐための問診強化などにより,献血者が減少し,将来的に輸血用血液の供給が不足することが危惧されている.若年層の献血本数自体は毎年減少しており,この層への献血の普及啓発が必要と考えられている.
本稿では,効果的な普及啓発の媒体や方策を明らかにするため,厚生労働省研究班「医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究事業,献血推進のための効果的な広報戦略等の開発に関する研究」班(代表研究者:白阪琢磨)の一環として行った,アンケート調査の成績と献血者の特性を分析した研究の成績を紹介する.
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