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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生77巻8号

2013年08月発行

文献概要

連載 講座/健康で持続的な働き甲斐のある労働へ―新しい仕組みをつくろう・17

中小企業の自主的安全衛生支援をどう進めるか―関係機関・専門職の連携を求めて

著者: 柴田英治1

所属機関: 1愛知医科大学医学部衛生学講座

ページ範囲:P.671 - P.674

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 胆管癌問題は中小企業の安全衛生の課題が最悪の形で吹き出したものといえる.これまで中小企業の組織化を目指した活動が地域産業保健センターなどによって追求されてきたが,いずれも課題が多い.今後は労働安全衛生マネジメントシステムの考え方に基づき,時間・金をかけない安全衛生対策を活動可能な関連専門家が行うことが求められる.今後地域の10人未満の事業所も視野に入れ,関連諸機関中でも保健所のリーダーシップを見直し,地域の状況に合った方法での産業保健サービスの供給とともに地道な教育・啓発活動も進めなければならない.

参考文献

柴田英治:中小企業の安全衛生―組織と担い手に注目して.労働科学80(6):292-298, 2004
平田衛:中小企業で働く人々の安全衛生とこれからの保健サービス.学術の動向15(10):36-39, 2010
厚生労働省:産業保健への支援の在り方に関する検討会報告書,平成23年10月.2011
日本医師会産業保健委員会:産業保健委員会中間答申,平成24年12月.日本医師会,2012
厚生労働省:地域保健法第4条第1項の規定に基づく地域保健対策の推進に関する基本的な指針(厚生労働省告示第464号),平成24年7月改正.2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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