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ジュネーブからのメッセージ
たかがMDGsされどMDGs
著者: 中谷比呂樹1
所属機関: 1WHO事務局
ページ範囲:P.691 - P.691
文献購入ページに移動これらの目標は,ある種の枠組みとして先進国・途上国を問わずすべての国に受けいれられ,過去15年で世界の健康状況の劇的な改善に結びついている.つまり,エイズ・結核・マラリアといった三大感染症は減少傾向に転じ,西アフリカの河川地域で流行していたオンコセルカ症が減少したため,肥沃ながら耕作放棄されていた地域が豊かな農耕地となって貧困を軽減し(目標①),小児の寄生虫駆除事業は欠席児童の激減と学力の向上をもたらしている(目標②).こうして健康改善の広範な社会的効用が実証されたのがMDGsの本質である.しかし,これらは遠いアフリカだけの話なのだろうか.
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