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文献概要
予防と臨床のはざまで
Japan-Korea Joint Symposium on Metabolic Syndrome
著者: 福田洋1
所属機関: 1順天堂大学医学部総合診療科
ページ範囲:P.694 - P.694
文献購入ページに移動まず厚生労働省の柿澤満絵氏(厚生労働省健康局がん対策・健康増進課保健指導室)から「特定健康診査・特定保健指導をめぐる成果及び課題」と題して,導入の背景,制度の概要,成果について述べられました.平成23(2011)年速報値では特定健診受診率は2,362万人,特定保健指導は66万人に及び,平成20(2008)年度の特定保健指導を終了した者で32%のMetS減少効果があり,レセプトの分析からはMetS該当と非該当の医療費の差は年間約9万円であるとしました.また平成25(2013)年からの第2期の制度見直しについても言及し,制度の骨格に変更がないこと,情報提供・受診勧奨の強化,非肥満への対応,喫煙・アルコールのリスクに着目した保健指導の強化について解説されました.
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