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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生77巻9号

2013年09月発行

文献概要

特集 衛生行政を担う人材―獣医師・薬剤師

衛生行政領域にかかわる獣医師の役割と課題

著者: 森田邦雄1

所属機関: 1一般社団法人全国発酵乳乳酸菌飲料協会

ページ範囲:P.711 - P.715

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はじめに

 獣医師については,一般に動物のお医者さんというイメージが強いと思われるが,獣医師法第1条では「獣医師は,飼育動物に関する診療及び保健衛生の指導その他の獣医事をつかさどることによつて,動物に関する保健衛生の向上及び畜産業の発達を図り,あわせて公衆衛生の向上に寄与するものとする」と規定されており,公衆衛生の向上に寄与することもその任務とされている.これは,動物および食肉などの動物性食品を原因とする人の健康被害を防止するための対策を講ずるうえで,その専門家である獣医師を必要とするためである.現実に,公衆衛生行政領域において長年,多くの獣医師が種々の業務に従事し貢献しているが,一般にその認知度は低いと思われる.

 ここでは,公衆衛生行政分野における業務について,法律の規定上,獣医師でなければできない業務,獣医師の貢献が必要な業務および獣医師が貢献できる業務に分類し,その役割の現状と課題について記し,多くの方のご理解を得られれば幸いである.

参考文献

1) 厚生労働省:平成24年食中毒発生状況.2013
2) 厚生労働省:平成22年度地域保健・健康増進事業報告.2012
3) 農林水産省:獣医師法第22条の届出状況(平成22年12月31日現在)
4) 農林水産省消費・安全局畜水産安全管理課,動物衛生課:家畜衛生週報No.3165, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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