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特別寄稿
未来図を描く公衆衛生活動in陸前高田②―復興中長期に不可欠な人「財」育成とポピュレーションアプローチ脳
著者: 佐々木亮平1 岩室紳也2
所属機関: 1岩手医科大学 いわて東北メディカル・メガバンク機構 臨床研究・疫学研究部門 2公益社団法人地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センター
ページ範囲:P.745 - P.749
文献購入ページに移動読者の皆さんは,自身が公衆衛生にかかわる専門職の1人として一人前と意識できるようになったのはいつ頃だったか,覚えておられるだろうか.入職後3年目だったのか5年目だったのか.公衆衛生分野にかかわらず,1人の社会人として自立し行動ができるようになるには,ある一定の時間が必要であったはずである.しかもそれはベテランがいて,中堅がいて,新人がいるという当たり前の環境の中にいた場合である.
東日本大震災から2年4か月が経ち,ようやく3回目の夏を迎えている陸前高田市(以下,被災地もしくは現地)では,改めて,質も兼ね備えた,なくてはならないという意味合いでの人「財」育成=人づくり,には時間が必要であることを認識させられている.
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