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連載 衛生行政キーワード・89
妊産婦と乳幼児の健康診査のあゆみ
著者: 山本圭子1
所属機関: 1厚生労働省医薬食品局食品安全部企画情報課
ページ範囲:P.778 - P.780
文献購入ページに移動母子保健は戦前からの長い歴史を持つ.その間,乳児死亡率は,明治,大正期には出生千対150~160であったのが,昭和15(1940)年には100を,同27(1952)年には50を割り,同50(1975)年にはついに10.0となり,以降毎年改善され1桁台となり,平成23(2011)年には2.3となった.また,妊産婦死亡率は,明治~昭和初期には出産10万対200~400であったのが,昭和40(1965)年には87.6,同60年には15.1,平成以降は1桁となり,平成23(2011)年には3.8と目覚ましい改善を遂げた.
昭和17(1942)年の妊産婦手帳規程,同22(1947)年の児童福祉法,同23(1948)年の母子衛生対策要綱,同40(1965)年の母子保健法において,妊産婦と乳幼児の健康診査がどのように規定され,公費負担されてきたのか,この機会に関係通知などを振り返ってみたい.
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