文献詳細
連載 講座/健康で持続的な働き甲斐のある労働へ―新しい仕組みをつくろう・22
文献概要
はじめに
近年では小学校から大学に至るすべての教育段階で「キャリア教育」の必要性が唱えられている.しかし,文部科学省や厚生労働省の発行物を見るかぎり,現在推奨されているキャリア教育には,未来の労働者の健康と安全への配慮が欠けているか,著しく弱い.他方,小中高の社会や理科や保健体育の学習指導要領には従来から健康と安全に関する教育課題が示されてきた.そこで今回は,まず若い労働者の健康障害の現状と健康を守る仕組みを述べ,次いで,学校における災害の現状と学校教育に労働安全衛生教育を組み込む必要性について述べる.
近年では小学校から大学に至るすべての教育段階で「キャリア教育」の必要性が唱えられている.しかし,文部科学省や厚生労働省の発行物を見るかぎり,現在推奨されているキャリア教育には,未来の労働者の健康と安全への配慮が欠けているか,著しく弱い.他方,小中高の社会や理科や保健体育の学習指導要領には従来から健康と安全に関する教育課題が示されてきた.そこで今回は,まず若い労働者の健康障害の現状と健康を守る仕組みを述べ,次いで,学校における災害の現状と学校教育に労働安全衛生教育を組み込む必要性について述べる.
参考文献
1) 森岡孝二:過労死は何を告発しているか―現代日本の企業と労働.岩波現代文庫,2013
2) 久永直見,他:学生アルバイトと安全衛生.愛知教育大学保健環境センター紀要,第6巻.2007
3) 愛知教育大学編:大学等における安全衛生の工夫と学生教育への展開(パネルディスカッション).全国大学保健管理協会東海・北陸地方部会報告書,2011
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