文献詳細
文献概要
column
保健文化賞の位置づけ
著者: 阿彦忠之
所属機関:
ページ範囲:P.41 - P.41
文献購入ページに移動創設の背景には,戦後の新しい保健所(おおむね人口10万人に1か所)の整備などを指導した連合国軍総司令部(GHQ)の存在がありました.GHQから国内の生命保険会社に対して,国民保健の向上に寄与する施策を検討するよう依頼があったことを受けて,第一生命保険(当時は相互会社)が,昭和24(1949)年6月の社員総代会で本賞の設立を決議したとされています.同社は,戦後まもなく日比谷の本社屋(第一生命館)がGHQの庁舎として接収されたことで知られていますが,本賞の創設にも両者の密接なかかわりがあり,第1回贈呈式にはGHQ公衆衛生福祉局長のサムス准将も出席したという記録があります.
掲載誌情報