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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生78巻10号

2014年10月発行

文献概要

特集 認知症のケア

認知症の診断・治療と今後の展望

著者: 遠藤英俊1

所属機関: 1国立長寿医療研究センター内科総合診療部

ページ範囲:P.703 - P.706

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 認知症は早期発見・早期診断が重要であることは言うまでもない.MRIや脳SPECT(single photon emission computed tomography;単一光子放射断層撮影)などの画像診断技術も年々発展してきており,診断に関する知識をもつことが重要である.また認知症の治療は薬物療法が重要だが,それだけではない.当然ながら運動や食事など総合的な生活指導や非薬物療法も含まれている.すなわち認知症治療のポイントは包括医療にあるといっても過言ではない.認知症医療の目標は生活機能の維持,周辺症状の緩和,介護負担の軽減の3点である.また包括医療の実践には認知症カフェなど地域の資源と連携することが重要であり1),認知症の人が安心して暮らせる街には地域ケアパスや地域ケア会議などを中心に地域連携が進展することが必要である.

参考文献

1)藤本直規:認知症の医療とケア―「もの忘れクリニック」「もの忘れカフェ」の挑戦.クリエイツかもがわ,2008
2)遠藤英俊:インフォームドコンセントのための図説シリーズ 認知症の予防と生活指導.医薬ジャーナル社,2013
3)長谷川和夫:認知症の知りたいことガイドブック.中央法規,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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