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雑誌文献

公衆衛生78巻11号

2014年11月発行

文献概要

特集 脳血管疾患最前線

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ページ範囲:P.733 - P.733

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 脳血管疾患は,悪性新生物,心疾患,肺炎に続いて,死因順位4位(2012年)の重要な疾患です.また,がんや心筋梗塞,糖尿病と並んで代表的な日常生活習慣病です.脳血管疾患の死亡率は,脳出血と脳梗塞による死亡が減少しており,くも膜下出血による死亡もほぼ横這いであるため,全体として低下傾向が継続しています.これは,健康診断などにより高血圧が発見され,患者の管理が広く行われるようになるとともに,健康教育等により一般市民へ脳血管疾患のリスクの知識が普及したことによるのではないかと思われ,脳血管疾患対策は順調に実施されてきているような印象があります.

 しかしながら,あらためてわが国の脳血管疾患の状況を眺めてみると,死亡率は低下傾向を示し続けているものの,脳血管疾患は高齢者の寝たきりの原因として最大であり,寝たきり患者の原因の約4割を占めています.すなわち,現在の公衆衛生施策の大きな目標である健康寿命の延伸の最大の阻害要因と言えます.そこで,今回,あらためて,脳血管疾患に焦点を当てて,脳血管疾患に関する新たな知見を中心に特集を企画しました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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