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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生78巻11号

2014年11月発行

文献概要

特集 脳血管疾患最前線

脳卒中の最新情報—医療・介護連携と治療

著者: 藤本俊一郎1 川西正彦2

所属機関: 1香川県厚生農業協同組合連合会 2香川大学医学部脳神経外科

ページ範囲:P.757 - P.762

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はじめに

 平成20(2008)年度診療報酬改定で脳卒中の医療施設間の連携に対する「地域連携診療計画管理料」と「地域連携診療計画退院時指導料」の算定が可能となり,その後の平成21(2009)年度介護報酬改定,平成22(2010)年度診療報酬改定,平成24(2012)年度診療・介護報酬同時改定,平成26(2014)年度診療報酬改定を経て在宅復帰後を含めた医療・介護のシームレスな連携地域包括ケアの重要性が指摘され,評価された1〜3).今回,脳卒中の最新情報として医療・介護連携領域では1)脳卒中はなぜ問題なのか,2)脳卒中における医療・介護連携の必要性,3)脳卒中医療・介護連携の実際を,治療では4)rt-PAを用いた血栓溶解療法,5)血管内治療による血栓回収,について概説する.

参考文献

1)藤本俊一郎(編):地域連携クリティカルパス—脳卒中・大腿骨頸部骨折・NST.メディカルレビュー社,2006
2)藤本俊一郎(編):【改訂版】地域連携クリティカルパス—脳卒中・大腿骨近位部骨折・在宅・歯科在宅・NST.メディカルレビュー社,2009
3)藤本俊一郎,他(監修):【改訂版】医療・介護地域連携クリティカルパス—脳卒中,嚥下・NST・PEG,在宅,歯科・口腔ケア.メディカルレビュー社,2013
4)鈴木一夫:脳血管障害総論 疫学動向 世界および我が国の脳卒中発症率,死亡率の変遷と将来予測.日本臨牀64(suppl 7):32-37, 2006
5)三浦克之(監修):脳卒中はなぜ問題か.ストップNO卒中,脳卒中撲滅を目指して 2013,スライド13.日本脳卒中協会
6)藤本俊一郎,他:脳卒中地域連携パス運用の実際.脳神経外科速報19(12):1406-1413, 2009
7)藤本俊一郎:脳卒中におけるシームレスな地域医療連携:医療・介護地域連携クリティカルパスの活用に向けて.脳神経外科40(8):669-683, 2012
8)藤本俊一郎:循環型の脳卒中地域連携と脳卒中ノートについて.香川県の状況.JSA News 31:6-7, 2012
9)藤本俊一郎:香川県における地域医療連携—ICT化の現状と課題—.脳卒中36(2):138-143, 2014
10)日本脳卒中学会脳卒中医療向上・社会保険委員会,rt-PA(アルテプラーゼ)静注療法指針改訂部会:rt-PA(アルテプラーゼ)静注療法 適正治療指針 第二版.脳卒中34(6):443-480, 2012
11)平野照之:J-ACT Ⅱ:血管閉塞部位別の再開通率・転帰の違いについて.脳卒中32(6):773-777, 2010
12)Bhatia R, et al:Low rates of acute recanalization with intravenous recombinant tissue plasminogen activator in ischemic stroke:real-world experience and a call for action. Stroke 41(10):2254-2258, 2010
13)Saver JL, et al:Solitaire flow restoration device versus the Merci Retriever in patients with acute ischaemic stroke(SWIFT):a randomised, parallel-group, non-inferiority trial. Lancet 380:1241-1249, 2012
14)Nogueira RG, et al:Trevo versus Merci retrievers for thrombectomy revascularisation of large vessel occlusions in acute ischaemic stroke(TREVO 2):a randomised trial. Lancet 380:1231-1240, 2012
15)日本脳卒中学会,日本脳神経外科学会,日本脳神経血管内治療学会:経皮経管的脳血栓回収用機器 適正使用指針,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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