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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生78巻6号

2014年06月発行

文献概要

特集 発達障害

発達障害者支援における教育機関との連携

著者: 柘植雅義1

所属機関: 1筑波大学人間系障害科学域知的・発達・行動障害学

ページ範囲:P.396 - P.400

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はじめに

 公衆衛生領域の関係者が,その専門性に基づいて発達障害者支援を行うに際しては,種々の教育機関との連携は欠かせない.そして,その主な対象は,就学前の段階から,学齢期,そして大学などの高等教育機関の段階までのおよそ20年間にわたり,人生80年とすると,その4分の1の期間になる.さらに,近年の生涯学習の時代背景(教育基本法)を考えると,発達障害者の教育機関とのかかわりは生涯にわたることになる.

 本稿では,(1)発達障害者支援法の成立・施行後の特別支援教育の充実,(2)学校教育現場における取り組みの概観,(3)教育と保健,医療,福祉,就労などさまざまな分野との連携の現状と課題,(4)乳幼児健診,就学時健診による早期発見の意義と活用のあり方,そして,(5)思春期・青年期における不登校・ひきこもりなどに対する教育機関と保健福祉領域との連携,について述べる.

参考文献

1)柘植雅義:特別支援教育の現状と課題~成熟と未成熟を確かに見極めて~.教育展望9月号,2013
2)柘植雅義,他訳:アメリカのIEP(個別の教育プログラム)―障害のある子ども・親・学校・行政をつなぐツール.中央法規出版,2012.Wright P, et al:All About IEPs―Answers to Frequently Asked Questions About IEPs. Harbor House Law Press, 2010
3)柘植雅義:特別支援教育―多様なニーズへの挑戦.中公新書,2013
4)柘植雅義:子どもを科学的に捉えて―インクルーシブ教育システム構築の行方.日本教育新聞3月25日号,2013
5)柘植雅義:特別支援教育のこれから.月刊福祉10月号,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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