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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生78巻6号

2014年06月発行

文献概要

視点

公衆衛生的視点で健康なまちづくりを

著者: 廣田洋子1

所属機関: 1北海道立心身障害者総合相談所

ページ範囲:P.370 - P.371

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 「保健所の現場からみた公衆衛生のidentity」が依頼テーマであったが,いざ書こうとすると難しい.そもそも公衆衛生とは何なのだろうか.

 公衆衛生の教科書にはウィンスローの「公衆衛生とは,病気の予防,寿命の延長,健康の増進についての科学であり,実践技術である.それは組織化されたコミュニティの努力によって達成される」という定義があるが,後半の「組織されたコミュニティの努力によって」という部分に注目したい.「組織化されたコミュニティ」は法に基づく公衆衛生的業務を行う行政組織が基本になるが,公衆衛生の目的達成には行政の力だけでは不十分で,地域の関係団体,住民組織,さらには個人の健康行動の協働が必要と思う.

参考文献

1)エドウィン・チャドウイック:大英帝国における労働人口集団の衛生状態に関する報告書.橋本正己訳.(財)日本公衆衛生協会,1990
2)荒田吉彦:保健所の有する機能,健康課題に対する役割に関する研究(平成21年度地域保健総合推進事業).(財)日本公衆衛生協会,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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