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「公衆衛生」書評
―茨木 保 著―苦しみを抱えながら不朽の仕事を成し遂げた―『ナイチンゲール伝 図説 看護覚え書とともに』 フリーアクセス
著者: 鈴木晃仁1
所属機関: 1慶應義塾大学・医学史
ページ範囲:P.415 - P.415
文献購入ページに移動偉大な人物の常として,どの時代もそれぞれのナイチンゲールの像を描いてきたし,同じ時代においても,信条や視線の違いによって,異なったナイチンゲールの姿が映し出されてきた.当初は傷病兵を見守る「灯を持った婦人」として女性らしい献身とキリスト教精神の発露の象徴とされ,行政学者も,統計学者も,フェミニストも,それぞれの立場からのナイチンゲールを描いてきた.
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