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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生78巻7号

2014年07月発行

文献概要

特集 行為への依存症―スマホ・ネット・ギャンブル

ギャンブル依存症

著者: 田辺等1

所属機関: 1北海道立精神保健福祉センター

ページ範囲:P.462 - P.466

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ギャンブル依存の概念と診断基準

 ギャンブル依存とは,ギャンブルを体験した後に,ギャンブル行為を自分の意志で制御できなくなって反復し続ける病的なギャンブルの習癖を言う.ギャンブルの反復により,経済状況や家族関係が悪化し,破産,離婚,離職,自殺などの転帰もある.

 このように自分の行為を自分の意志でやめられなくなり,病的に反復してしまう習癖には「addiction(嗜癖)」という概念があるが,WHOは1960年代に診断用語で「addiction」を廃して,生理学的,薬理学的な「dependence(依存)」を採用した.

参考文献

1)田辺等:ギャンブル依存症.日本放送出版協会,20002
2)American Psychiatric Association:Desk Reference to the Diagnostic Criteria from DSM-5. American Psychiatric Publishing, Arlington, VA, 2013
3)Potenza MN, et al:Gambling urges in pathological gambling:a functional magnetic resonance imaging study. Arch Gen Psychiatry 60(8):828-836, 2003
4)藤本健一:パーキンソン病治療に伴う脱抑制性の行動異常.BRAINE and NERVE 64(4):373-383, 2012
5)Cavacuiti CA:Principles of Addiction Medicine:The Essentials. Lippincott Willams & Wilkins, 2011
6)佐藤拓:いわゆるギャンブル依存(特集 数字で知るこころの問題).こころの科学139:36-40,日本評論社,2008
7)ベンジャミン・J・サドック,バージニア・A・サドック(井上令一監訳):カプラン臨床精神医学テキストDSM-Ⅳ-TR診断基準の臨床への展開.pp850-856,メディカルサイエンスインターナショナル,2004
8)尾崎米厚,他:わが国の成人における問題飲酒,ニコチン依存,インターネット依存,ギャンブル依存の頻度と相互関係.日本アルコール・薬物医学会雑誌44(4):380-381, 2009
9)森山成彬:病的賭博者100人の臨床的実態.精神医学50(9):895-904, 2008
10)太田健介:病的賭博患者の特徴―1医療機関を受診した105例の検討から―.精神経誌110(11):1023-1035, 2008
11)朝倉新:発達障害とアディクション―病的賭博を中心に―.精神科治療学25(5):607-613, 2010
12)田辺等:ギャンブル問題と自殺予防.アディクションと家族27(4):310-314, 2011
13)和田清編:依存と嗜癖―どう理解し,どう対処するか.医学書院,2013
14)田辺等:わが国の病的ギャンブリングの現状と治療的アプローチ.和田清編:依存と嗜癖―どう理解し,どう対処するか.pp155-166,医学書院,2013
15)河本泰信:病的ギャンブリングに対する内観療法の使い方.精神科治療学28(増刊):317-319, 2013
16)野村和孝,他:病的賭博に対するセミオープン形式の集団認知行動療法プログラムの取り組み―ドロップアウト率と参加者の相互作用の観点から―.日本アルコール関連問題学会雑誌14(2);95-100, 2012
17)Gamblers Anonymous Japan Information Center(GA日本インフォーメンションセンター).http://www.gajapan.jp/

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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