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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生79巻1号

2015年01月発行

文献概要

投稿・活動レポート

ラフターヨガによる仮設住宅居住者に対する心身のケア

著者: 羽根田潔1 恵美美紀2 佐藤四郎2 鈴木京子2 西塚朋子2 福士京子2

所属機関: 1特定非営利活動法人エバーオンワード 2株式会社プランニング・オフィス社「りらくラフターヨガくらぶ」

ページ範囲:P.46 - P.49

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はじめに
 2011年3月11日に発生した東日本大震災から3年以上経過したが,未曾有の津波被害のために居住地域や復興町作り案の策定が遅れ,いまだに多数の住民が仮設住宅暮らしを強いられている.震災前にしていた仕事,家庭や地域において果たしてきた役割を失い,日課としていたこともできなくなって,茫然自失している住民,特に高齢者が多数みられる.健康への不安,精神面の不調,生活不活発病,将来への不安などの問題がしばしば報道されている.こうした状況を改善させるために種々の試みが行われているが,その一つの方法として住民が直接参加して体を動かすラフターヨガ(笑いヨガ)を導入した.笑いと呼吸法による抗ストレス作用,エンドルフィン分泌,免疫系の強化などの生理的効果や心理的効果による心身のケアを目指すものである.楽しく笑って健康になろうという意味で「楽笑健くらぶ」と命名し,月に1回仮設住宅住民を対象として1年3カ月間実施した.

参考文献

1)羽根田潔,他:宮城県北部地震は住民の健康にどのような影響を及ぼしたか.宮城県医師会報702:676-679,2004
2)羽根田潔,他:宮城県北部地震が被災者の健康,生活に及ぼした影響—RAP調査による質的検討—.宮城県医師会報704:888-891,2004
3)辻一郎:宮城県における東日本大震災被災者の健康状態等に関する調査—平成24年度総括・分担研究報告書.pp96-102,2013
4)村上和雄:笑う!遺伝子—笑って,健康遺伝子スイッチON!.pp170-175,一二三書房,2004
5)奇跡の笑いヨガ仲間:笑って元気!楽しい笑いヨガ.pp86-98,ベースボール・マガジン社,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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