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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生79巻10号

2015年10月発行

文献概要

特集 たばこ対策

受動喫煙防止条例の効果とその成立過程

著者: 関口正俊1 原田久2

所属機関: 1元神奈川県議会 2医療法人社団碧水会長谷川病院精神科

ページ範囲:P.681 - P.686

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 疫学の父といわれるジョン・スノーは,彼がコレラ流行の原因と突き止めた給水所のポンプを運営し続けた水道会社と戦った.公衆衛生は,経済原理が優先する中で,本人の責任だけに帰することができない健康問題を科学的知見を用いて解決するためのものである.現代日本では,給水所ではなく,街中に自動販売機や喫煙所を設置するタバコ産業が,営利のために多くの人々の命を奪っている.

参考文献

1)Tan CE, et al:Association Between Smoke-Free Legislation and Hospitalizations for Cardiac, Cerebrovascular, and Respiratory Diseases:A Meta-Analysis. Circulation 126(18):2177-2183, 2012
2)鈴木仁一:神奈川県受動喫煙防止条例施行前後の急性心筋梗塞死亡率の変化について(第2報).日本公衆衛生雑誌60(10)特別付録,第72回日本公衆衛生学会総会抄録集,p340,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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