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予防と臨床のはざまで
第31回国際産業衛生学会参加ダイジェスト(2)—職域健診のワークショップ
著者: 福田洋1
所属機関: 1順天堂大学医学部総合診療科
ページ範囲:P.696 - P.696
文献購入ページに移動ICOHには約35の科学分科会がありますが,2002年に恩師武藤孝司先生(前・獨協医科大学)とアムステルダムの学会に参加して以来,継続して参加しているのはScientific committee of Health Services Research and Evaluation in Occupational Health(SC of HSR & EOH)で,主に産業保健サービスの評価とエビデンスについて議論しています.3年に一度の世界会議の間に1〜2回の分科会を開催するなど非常にアクティビティが高い科学分科会ですが,設立して20年が経過し初期メンバーの多くが定年退職の時期を迎えています.本学会では,若手の研究者を増やし活動を継続していくために,事務局体制,IT戦略,次回分科会の候補,長い分科会のネーミングの変更〔EOHS:Evaluation(Effectiveness)of Occupational Health Services〕などが議論されました.学会は約20年で世代交代の時期を迎えます.その時議論されることが国内外であまり変わらないことを興味深く感じました.基調講演の演者だったDr.Ivan Ivanov(WHO)とも名刺交換しましたが,このようなVIPともコミュニケーションをとれることが分科会の魅力です.ドイツのWolf Kristen氏とは,来年開催のIUHPE(ブラジル)での職域ヘルスプロモーションのシンポジウム開催の可能性について議論しました.学会との関わりが単に自分の発表をする,講演を聴くという関わりから変わってきています.
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