公衆衛生79巻11号

2015年11月発行

連載 衛生行政キーワード・104

食品の安全性確保に向けた厚生労働省の取組

著者： 中村梨絵子¹

所属機関： ¹厚生労働省医薬食品局食品安全部基準審査課新開発食品保健対策室

ページ範囲：P.783 - P.785

　食はすべての国民の毎日の暮らしに欠かせないものであり，その安全性の確保に対して，多くの人が高い関心をもっている．また近年では，食品流通の広域化・国際化が進展し，生産や流通のあり方も複雑化している．こうした状況の中で，食品中の異物混入や放射性物質の問題，腸管出血性大腸菌などによる大規模な食中毒事件の発生など，食の安全をめぐって多くの課題が生じている．
　厚生労働省では，食品の安全性確保に向けて，最新の科学的知見に基づき，消費者や生産者，食品関係事業者など，幅広い関係者と情報を共有しながら，さまざまな施策を展開している．

参考文献

1)厚生労働省医薬食品局食品安全部：食品の安全確保に向けた取組．2015.1　http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000073408.pdf

2)梅田浩史：HACCPの普及促進のための取組み—我が国におけるHACCPの更なる普及方策について(提言)—．食品衛生研究65(8):7-18, 2015

3)井河和仁：豚の食肉等に係る規格基準の設定について．食品衛生研究65(8):21-29, 2015