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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生79巻12号

2015年12月発行

文献概要

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著者: 阿彦忠之

所属機関:

ページ範囲:P.890 - P.890

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 健康日本21(第2次)の目標をみてもわかるように,COPD対策の大きな課題は,認知度の低さです.やや複雑な疾患概念(末梢気道病変や肺気腫病変が複合的に作用し恒常性の気流閉塞を示す疾患)を簡単な病名で表すのは難しいと思います.しかし,認知度を向上させるためには,医学用語ではなく通称でかまわないので,高齢者にもわかりやすい名称が必要です.例えば肺気腫病変を前面に出した例として,「肺スカスカ病」や「肺粗鬆症」などがみられます.メタボやロコモのように,名称が疾患概念を忠実に表現していなくても,予想以上に認知度が高まったという好事例がありますので,国民向けの新しい名称を提案すべきと思った次第です.
 血圧計や心電図などと比べて,スパイロメトリーが身近な検査となっていないことも課題です.加えて,この検査結果を「肺年齢」というわかりやすい指標に変換する際の計算式にも課題があることがわかりました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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