文献詳細
特集 女性の健康を考える
文献概要
はじめに
女性の健康はリプロダクティブヘルス・ライツの視点を抜きには考えられないことが男性との大きな違いであろう.これは卵巣から分泌する女性ホルモンの変動による女性自身の健康と,生まれてくる次世代の健康〔DOHaD(Developmental Origins of Health and Disease)の概念〕との2つの視点から女性の健康を考える必要があるということである.さらに,社会的,文化的に形成された男女の違い,すなわち,ジェンダーが女性の健康に与える影響が大きいことも考慮しなければならない(図1).
本稿では健やか親子211)の最終評価および次期計画,さらに健康日本21(第二次)2)の指標も踏まえて,母子保健を中心に女性のライフステージと健康の現状と課題を解説する.
女性の健康はリプロダクティブヘルス・ライツの視点を抜きには考えられないことが男性との大きな違いであろう.これは卵巣から分泌する女性ホルモンの変動による女性自身の健康と,生まれてくる次世代の健康〔DOHaD(Developmental Origins of Health and Disease)の概念〕との2つの視点から女性の健康を考える必要があるということである.さらに,社会的,文化的に形成された男女の違い,すなわち,ジェンダーが女性の健康に与える影響が大きいことも考慮しなければならない(図1).
本稿では健やか親子211)の最終評価および次期計画,さらに健康日本21(第二次)2)の指標も踏まえて,母子保健を中心に女性のライフステージと健康の現状と課題を解説する.
参考文献
1)健やか親子21ホームページ http://rhino.med.yamanashi.ac.jp/sukoyaka/index.html
2)健康日本21ホームページ http://www.kenkounippon21.gr.jp/
3)平成25年度 厚生労働科学研究費補助金「『健やか親子21』の最終評価・課題分析及び次期国民健康運動の推進に関する研究」(研究代表 山縣然太朗)
4)平成17年度 厚生労働科学研究費補助金「思春期やせ症と思春期の不健康やせの実態把握および対策に関する研究」(研究代表 渡辺久子)
5)佐藤美理,山縣然太朗:思春期における体型をめぐる心理行動的問題.思春期学32(3):294-298, 2014
6)Mizutani T, Suzuki K, Kondo N, Yamagata Z:Association of maternal lifestyles including smoking during pregnancy with childhood obesity. Obesity 15(12):3133-3139, 2007
7)Suzuki K, Ando D, Sato M, Tanaka T, Kondo N, Yamagata Z:The Association between Maternal Smoking during Pregnancy and Childhood Obesity Persisits to the Age of 9-10 Years. Journal of Epidemiology 19(3):136-142, 2009
8)平成23年度 厚生労働科学研究費補助金「乳幼児身体発育調査の統計学的解析とその手法及び利活用に関する研究」(研究代表 横山徹爾)
9)「健やか親子21(第2次)」について 検討会報告書 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000044868.html
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