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特集 女性の健康を考える
女性の健康をとりまく現状と課題
著者: 山縣然太朗1
所属機関: 1山梨大学大学院総合研究部医学域社会医学講座
ページ範囲:P.83 - P.87
文献購入ページに移動女性の健康はリプロダクティブヘルス・ライツの視点を抜きには考えられないことが男性との大きな違いであろう.これは卵巣から分泌する女性ホルモンの変動による女性自身の健康と,生まれてくる次世代の健康〔DOHaD(Developmental Origins of Health and Disease)の概念〕との2つの視点から女性の健康を考える必要があるということである.さらに,社会的,文化的に形成された男女の違い,すなわち,ジェンダーが女性の健康に与える影響が大きいことも考慮しなければならない(図1).
本稿では健やか親子211)の最終評価および次期計画,さらに健康日本21(第二次)2)の指標も踏まえて,母子保健を中心に女性のライフステージと健康の現状と課題を解説する.
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