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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生79巻2号

2015年02月発行

文献概要

特集 女性の健康を考える

不妊治療と女性の健康を考える

著者: 齊藤英和1 齊藤和毅1

所属機関: 1国立成育医療研究センター 周産期・母性診療センター 不妊診療科

ページ範囲:P.99 - P.103

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 近年,晩婚化が進み,さらに分娩時年齢も高齢化している.年齢が高くなると妊娠しにくくなることは明らかであり,自然生理周期のタイミングでも,女性は20代前半に比較すると20代後半より妊孕(にんよう)性が低下する.体外受精等の生殖補助医療(assisted reproductive technology;ART)による治療を行っても,30代前半から,治療あたりの妊娠率・生産率は低下する.
 これは,高年齢になるにつれて,子宮内膜症や子宮筋腫などの妊孕性を障害する病態が出現する率が高まるとともに,卵・卵胞の発育を障害する病態の頻度が高くなり,さらに卵・卵胞の質が障害されてくることによると考えられる.

参考文献

1)Maeda E, et al:Age-specific cost and public funding of a live birth following assisted reproductive treatment in Japan. J Obstet Gynaecol Res 40(5):1338-1344, 2014
2)厚生労働省人口動態統計の特別集計
3)Hook EB:Rates of chromosome abnormalities at different maternal ages. Obstet Gynecol 58(3):282-285, 1981
4)Hook EB, et al:Chromosomal abnormality rates at amniocentesis and in live-born infants. JAMA 249(15):2034-2038, 1983

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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