icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生79巻3号

2015年03月発行

文献概要

視点

医学教育改革と公衆衛生

著者: 尾﨑米厚1

所属機関: 1鳥取大学医学部環境予防医学分野

ページ範囲:P.146 - P.147

文献購入ページに移動
医学教育改革の潮流
 医学教育における医師養成課程は,刻々と変わりつつある.国民や政府の要望に応え,国際的な標準に合わせるためには必要かもしれないが,以前に比べれば実に窮屈になってきている.
 全国の医学科では,2001年に策定された医学教育モデル・コア・カリキュラムに記された,教えるべき内容に沿って教育内容が決定されている.医学,医療に関する知識が膨大になりすぎたため,卒業時までに身に付けておくべき,必須の実践的診療能力(知識・技能・態度)に関する到達目標を明確化したもので,履修時間数(単位数)の約3分の2を目安としたものとされており,教育内容の画一化が進んでいるといえる.臨床実習に回る前の医学科4年生に共用試験という試験を2005年より正式実施している.これには知識を問うCBT(Computer Based Test)と臨床技能と態度を問うOSCE(Objective Structured Clinical Examination)とに分かれ,CBTは,医師国家試験よりは内容は易しいが,CBTとOSCEに合格しないと臨床実習には行けないので,第2の国試と言われている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら