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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生79巻3号

2015年03月発行

文献概要

特集 男性の健康を考える

一人暮らし中高年男性の増加とそれに伴うリスクの高まり

著者: 藤森克彦1

所属機関: 1みずほ情報総研

ページ範囲:P.159 - P.165

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 現在,単身世帯が増加しており,今後も増えていくことが予想されている.増えているのは,若者の一人暮らしではない.未婚の中高年男性の一人暮らしや,配偶者と死別した高齢者の一人暮らしが急増している.
 これまで結婚をして同居家族がいることを「標準」としてきた日本社会において,中高年男性の一人暮らしの増加は,社会に少なくない影響を与えていくであろう.具体的には,健康上のリスク,要介護となった場合のリスク,社会的に孤立するリスク,貧困リスクが高まっていくことが考えられる.公衆衛生の観点からも,こうした単身世帯の抱えるリスクへの対応を考えていく必要があると思われる.

参考文献

1)Bennett J, Dixon M:Single Person Households and Social Policy:Looking Fowards. p32, Joseph Rowntree Foundation, 2006
2)厚生労働省:平成22年国民生活基礎調査
3)藤森克彦:単身急増社会の衝撃.p112,日本経済新聞出版社,2010
4)厚生労働省:第6回21世紀成年者縦断調査結果の概要,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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