文献詳細
文献概要
特集 死因究明制度の現状と将来展望
わが国の死因究明に関わる医師等の教育体制の確立とその課題
著者: 松本博志1
所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科法医学教室
ページ範囲:P.321 - P.325
文献購入ページに移動●政府における施策の管理・調整体制を構築し,施策を検証・評価・監視
●地方に対する関係機関・団体からなる協議会の設置の要請
●協議会等での検討結果を踏まえた地方の実情に応じた体制整備の要請
●警察官,海上保安官に対する研修等の充実
●5年後を目途に,専門的研修を修了した医師が警察等への立会い・検案を実施できるよう,検案に携わる医師の充実及び技術向上
●小児死亡例に対する死亡時画像診断の情報の収集・分析・検証
●検案に際して必要な検査・解剖を明らかにするための研究の推進
単純に読みとると,地方の実情に応じて新しい体制を取ること,その体制については研修および技術向上をはかること,画像診断情報の解析や検案に必要な検査・解剖を明らかにするための研究を推進する計画を策定することが書かれている.したがって,各地方において死因究明に関する教育の充実と研究を図る必要があるということになる.
参考文献
掲載誌情報