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公衆衛生におけるリーダーシップについて考える—県型保健所の立場から
著者: 鈴木まき1
所属機関: 1三重県伊勢保健所
ページ範囲:P.362 - P.363
文献購入ページに移動私は,地域保健法が成立した1994年に大学を卒業した.初期臨床研修を終えて行政の道に進み,保健所に配属された1996年は,同法が施行される前年で,3歳児健診をはじめとする乳幼児健診,また所内における一般健診もまだ県型保健所の仕事だった.三重県の保健所職員として配属された頃の自分の仕事は主に健診業務で,地域に出ていくことも多く住民にも身近な存在であった.
翌年には地域保健法が施行され,私が配属された保健所は統廃合され支所となった.翌々年に三重県では保健所,福祉事務所,児童相談所が統合され「保健福祉部」という組織となり,地域の住民と直接話をする機会は激減し,保健所職員の数も一気に少なくなり,保健所長が所属長である組織は半分になった.その後,児童相談所が単独事務所になり福祉事務所と保健所の統合組織「保健福祉事務所」になるが,市町村合併により県の福祉事務所が激減したこと,四日市市が保健所中核市となったことなどを受けて見直しとなり,2013年から再び15年ぶりに保健所は単独の事務所となった.
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