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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生79巻7号

2015年07月発行

文献概要

連載 衛生行政キーワード・102

エボラ出血熱疑似症患者に対する病院管理部門における対応

著者: 高岡志帆12

所属機関: 1千葉県健康福祉部医療整備課 2前・国立国際医療研究センター企画経営部研究医療課

ページ範囲:P.478 - P.480

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 2014年から2015年にかけて,ギニア・シエラレオネ・リベリアを中心としてエボラ出血熱のアウトブレイクがみられ,疑い患者を含む総患者数は26,724人,死亡者数は11,065人と報告されている1).厚生労働省においては,水際対策を含むエボラ出血熱対策を強化し,流行国渡航後3週間以内に38度以上の発熱のある患者等について疑似症として取り扱い,医療機関に搬送して必要な診療を行うこととした2).国立国際医療研究センター(以下「当院」という)においては,2014年10月から2015年1月にかけて,4回にわたり疑似症患者を受け入れたが,幸いその患者の検査結果はすべて陰性であった(表1).当院において,当時研究医療課長として勤務していた経験を踏まえ,1)病院管理部門における初動対応,2)報道対応等,3)職員のモチベーション向上に関する取り組みについて報告する.

参考文献

1)World Health Organization(WHO):Ebola Situation Report-13 May 2015
2)西アフリカにおけるエボラ出血熱発生への対応について(健感発0808第2号,食安検発0808第1号).2014年8月8日

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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