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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生79巻8号

2015年08月発行

文献概要

特集 公衆栄養への期待

災害時の公衆栄養活動に関する課題と展望

著者: 小田雅嗣1

所属機関: 1愛知県清須保健所 健康支援課

ページ範囲:P.547 - P.550

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 「食事」は,体に必要な栄養を補給するだけでなく,不安やストレス,疲労を解消する効果もある.過去の災害被災地報告から,温かい食事こそが健全な心身と心豊かなコミュニティをもたらしてくれる大切なものであることが確認されている1).このことから,行政の(管理)栄養士は自然災害等を中心とした健康危機管理時において常にこのことを意識して,必要な人に適切な食事が提供されるシステムを構築することが責務であると考える.
 本稿では,地域保健総合推進事業の研究班として健康危機管理時における栄養・食生活支援の必要性を訴え,2005年度から2012年度までの8年間にかけて検討を行い,2007年3月に「健康危機管理時の栄養・食生活支援ガイドライン」を作成したのをはじめとして様々なガイドラインを提供し,被災地での栄養・食生活支援活動等,保健所(管理)栄養士の役割の検証をしてきた結果について述べる.

参考文献

1)平成19年度地域保健総合推進事業「健康危機管理時の食生活支援及び公衆栄養活動における保健所管理栄養士業務検討事業研究班」(分担事業者:澤口眞規子・岩手県奥州保健所健康推進総括主任主査)
2)平成23年度地域保健総合推進事業「保健所管理栄養士の検証に基づく栄養・食生活支援の評価と人材育成に関する検討事業研究班」(分担事業者:小田雅嗣・愛知県西尾保健所課長補佐)
3)平成18年度地域保健総合推進事業「健康危機管理時の栄養・食生活支援における保健所管理栄養士業務検討事業研究班」「健康危機管理時の栄養・食生活支援ガイドライン」(分担事業者:澤口眞規子・岩手県奥州保健所健康推進総括主任主査)
4)伊藤佳代子,他:特集 東日本大震災から③Part 1.公衆衛生情報通巻1034号:2-8, 2011
5)平成21年度地域保健総合推進事業「災害時の食生活支援における保健所管理栄養士の連携体制及び具体的支援に関する検討事業研究班」「健康危機管理時の栄養・食生活支援 メイキングガイドライン」(分担事業者:伊藤佳代子・山形県村山保健所主査)
6)平成24年度地域保健総合推進事業「保健所管理栄養士の検証に基づく栄養・食生活支援の評価と人材育成に関する検討事業研究班」「地域保健従事者の派遣支援活動ガイドライン」(分担事業者:小田雅嗣・愛知県西尾保健所課長補佐)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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