公衆衛生79巻9号

2015年09月発行

視点

アルコール対策におけるリーダーシップ—世界，日本，そして地方における動向

著者： 神田秀幸¹

所属機関： ¹島根大学医学部環境保健医学講座

ページ範囲：P.578 - P.579

　アルコール対策に関して，世界や日本，そして地方が大きく動き出してきた．アルコール対策は，単なる個人の嗜好行動として個人レベルの問題にとどめず，健康への影響や社会への負担から，社会全体として取り組んでいく時代に確実に進んでいる．これはたばこ対策で社会の認識・対応が大きく変化したのと同様な動きであり，これから広く浸透していくと思われる．アルコール対策の実現にあたっては，多くのリーダーシップが関わり，対策の推進に寄与している．本稿では，アルコール対策の世界・日本・地方の動きを紹介しながら，アルコール対策の今後の展望について紹介する．

参考文献

1)特定非営利活動法人アスク(アルコール薬物問題全国市民協会)：成立までの道のり(アスク通信52号2013年12月10日より一部改編してウェブ掲載)http://www.ask.or.jp/basic_act_ask52.html

2)アルコール健康障害対策基本法制定を求める地方議会から国への意見書，2013年9〜10月　http://alhonet.jp/written_opinion.html

3)特定非営利活動法人アスク：全国に先駆けアルコール対策の補正予算．アスク通信55号，p3，2014