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公衆衞生學と近代精密標本論
著者: 富士山1
所属機関: 1神奈川縣勞働衞生協會
ページ範囲:P.43 - P.44
文献購入ページに移動現在我國の産業醫學の實際的方面が府縣單位で進んでいるのは産業界が勞働基準法と離れられないものであり,勞働基準法の法的威力は勞働基準局を通じて發揮されるところから見て最も自然な成り行きであろう。各府縣には夫々衞生管理者協會があり活動の大小こそあれ勞働衞生に精進している筈である,それで我國の産業衞生,勞働衞生の状況は各府縣單位にながめるのが自然的と解される。府縣を單位とした産業衞生の大觀をつかみとるべきである。公衆衞生の問題も我々の考えるところでは現在は抽象的議論の道程はすでに止揚すべきところまできていると思う。
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