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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生8巻2号

1950年08月発行

文献概要

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集團食物中毒

著者: 八田貞義1

所属機関: 1日本醫科大學

ページ範囲:P.73 - P.76

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 食物中毒(Food Poisoning)という言葉は外國語でもそうであるが,すべての食物を有害とみるようで決して愉快な適當な表現語であるとは思われない。殊にこれを字義通りに解釋すると食物攝取による健康障碍,生理作用變化のすべてを含める廣義の觀方となり,非常に廣い表現語となるわけであるが,今日定義されている食物中毒は細菌感染の飮食物を原因とする急性胃腸炎を指す狹義の解釋がなされており,食物による健康障碍一般(Food Injury)とは明らかに區別されているのである。
 從つて食物中毒に代る食物感染(Food Infection)なる言葉がこの間の實態を物語る適當なる表現語となるわけであるが,さりとて茲に從來の慣用語である食物中毒を殊更に不都合呼ばわりして排除する考えはない。唯それだけ知つてもらへばよいのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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