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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生8巻2号

1950年08月発行

文献概要

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疫學總論(1)

著者: 野邊地慶三

所属機関:

ページ範囲:P.98 - P.100

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第1講 序説
1.疫學の定義と意義
 (イ)疫學の定義。疫學Epidemiologyは第一に傳染病流行の起伏消長を司配する要約,第二に諸種の傳染病の流行についての共通な一般律,第三に個々の傳染病の流行上の特性を探求して,傳染病の合理的な豫防策をたてるのに指針を供することを目的とする公衆衞生の分科である。
 普通には傳染病の季節的發生とか年齡分布の觀察などが疫學的研究と呼ばれて居るが,これは疫學的研究の一部に過ぎないのであつて,疫學の使命は上に掲げた定義に示されてあるように,傳染病流行の原則の探求にあるのである。それ故に疫學は曾つて大内が提唱した如く,これを疫理學と呼ぶのが合理的であつたのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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