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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生8巻3号

1950年10月発行

文献概要

保健所だより・Ⅰ

東京都中央保健所の實績

著者: 奧野徹1

所属機関: 1東京都中央保健所

ページ範囲:P.152 - P.152

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 この保健所が事實上發足したのは保健所法制定に先立つこと2年,昭和10年(1935)の事であつて今日迄約15年を經過している。當初に於ける目的は,將來公衆衞生院に於ける衞生技術官養成に際して都市衞生の臨地訓練場とすることと,大都市の地區保健事業の模範地區を作ることの二つであつた。その名も東京市特別衞生地區保健館と呼ばれた。其の後昭和23年の新制保健所法の施行に件つて末端衞生行政廳としての業務もを抱合して今日に及んでいる。
 最初の2ヵ年は建物も出來ず,多くの意味で準備期として過ぎた。3年目から約5年間は事業が大體順調に進められた第一の時期であつたが,次で起つた太平洋戰爭の混亂のうちに保健衞生事業は必然的な退歩を餘儀なくされ,昭和22年に至つて漸く第二の事業期に入つたと見ることが出來よう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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